だいたいそんな感じ

アラサー独身女性が思ったことを書くブログ

70点を目指す人がリーダーになろう。という話

私は、何事も70点取れたらいいと思って生きている。

 

高校生の頃は進級できるスレスレの点数を取れるほどの努力しかしていなかった。

特に苦手な数学は前期で30点を取ったら後期は60点取れるぐらいの勉強をして、ギリギリ進級ができるように調整していた。

ノー勉で70点取れるような得意科目に関しては、絶対勉強しなかった。もう少し頑張れば100点取れるのに、ノートを開く気すら起きなかった。どうしても。

夏休みの宿題を出さないこともあった。出しても出さなくても進級できるなら、出さなくてもいいでしょ、という舐め腐った学生だった。

 

勉強以外でも、やはり70点くらい取れるとわかったらすぐ努力をやめてしまう。

例えば、昔から絵を描くのが好きだったが、デッサンとか本気の絵描きの領域には踏み込んだことがない。友達から絵がうまいねって言われるとか、そういうレベルで満足してやめてしまう。

大学の部活でも、とりあえず人前に出られるな、形になったなと思ったら練習をしなくなる人間だった。先輩からもあとちょっと練習してやり込んだらもっと伸びるのになと言われながらもそのあとちょっとができなかった。

 

ゼロから70点まで伸ばすのは楽しめるのだが、70点から100点に持っていく努力はどうしてもできない。

でもどれも大体70点までには持っていける。

ゼロの人からしたらすごいねと言われるが、自分には100点の人たちが見えているので「いや、全然そんなことないんです…」と言ってしまう。

謙遜とかではなく、本当に「自分は楽しめる範囲でしか頑張らないので、70点止まりなんです」と思っている。

 

そんな感じでずっと要領よく、でもどれにも本気にならず、70点でやり過ごす生き方をしてきた。

 

今日、職場の先輩に「えんさんって、仕事の仕方が必要十分って感じだよね。」と言われた。

最初、叱られるのかな?と思ってよく話を聞いたら、そういうことではなかった。

必要以上にこだわって時間を費やしたり、逆に雑にやりすぎて大事なことが抜けたり、そういう人が多い中で、本当に必要な分だけをきちんと十分にこなしていて、すごいなと思う、と褒められたのだった。

その必要十分しか仕事をしないという感覚は、70点でやり過ごす癖からきていると思う。

 

私は、自分の70点でやり過ごす癖のことを「あんまり褒められたことではないけどまぁそういう性格だしな」と思って生きてきたが、そんな風に言ってもらえるなんて思ってもみなかったのでじんわり嬉しかった。

 

あと、今年から人をまとめる立場についているのだが、この立場は70点を目指す人がなるのがベストかもなと思った。

100点プレイヤーがリーダーになると、下の人たちにも同じクオリティを求めるので苦しくなる。特に、90〜100点の差ってもはやこだわりの有無の差みたいなところがあるから、こだわりがない人が下についてしまうと何を求められているのかすらわからなくて困る。あとは自分1人で背負い込みすぎて、下が育たなかったりする。

逆に、30点プレイヤーがリーダーになると、それはそれで下が尻拭いしないといけないので大変な目に遭う(経験済み)。下が勝手に育つという意味ではいいかもしれないが、下もみな30点プレイヤーだったら取り返しのつかないことになるからな…てかそもそも30点プレイヤーをリーダーにはしないか。

その点、70点プレイヤーは自分のこだわりがないので必要最低限を下に求める。だから下も仕事しやすい。あと、自分でやりすぎちゃわないので役割分担をきちんとする。結果、下がしっかり育っていく。気がする。知らんけど。

 

とかそんなことを考えたりする帰り道だった。変な結論に至ってしまったな。

とりあえず、70点で手を抜いてしまう性格なんとかしたいなぁ。